自分で商標登録を行う際のメリットとデメリット

商標登録といえば、法律も絡む専門性があるジャンルだから、弁理士や弁護士などの法律の専門家の力を借りて行うものというイメージをお持ちの方もいらっしゃいます。
しかしながら、結論からいえば、商標登録の申請等は、こういった士師業の資格を有していないご自身でも行うことが可能です。
ここでは、商標登録を自分で行うことのメリットとデメリットについて紹介していきましょう。

自分で行うことのメリット

商標登録を行う男性
自分で商標登録を行うメリットは、何と言っても、商標権を取得するためのコストが抑えられる点が挙げられるでしょう。
区分数にもよりますが、たった一つの区分だったとしても、10年間で4万8500円のコストが掛かります。
区分数が1つだけだったとしても、弁理士などに頼んだ場合には、大体10万円弱のコストが掛かると言われていますから、自分で行えば、その半額以下で済みます。
区分数が多くなればなるほどに、単純に申請に掛かるコストも乗算されていきますし、当然に代行のコストも高くなるわけです。
平均で40万円前後掛かるなんてことも珍しくはありません。
自身で行う場合には、大体3分の1程度のコストに抑えることが出来ると言われていますから、やはり大きなメリットと言えるでしょう。

自分で行うことのデメリット

メリットは、はっきり言って、前述に挙げたコストカットの面しかありません。
デメリットはといえば、やはり一番大きいのは、専門的な分野であるため、勉強に非常に時間を費やされるということでしょう。
関連する資料整理だけでも、1ヶ月近くの時間は費やすことでしょう。
法律が絡んでくる権利の申請なわけですから、やはり一般人からみて難しいのは当然のことです。
ただ「申請します!」「受け付けました」といったような転居届などの申請とは全く違うわけです。
必要な書類も多いですし、文章の形式も非常に細かく設定されているため、これを把握していないと、訂正を促されます。
自身の商標を他者から守るためのものですから、商品やサービス等がどのカテゴリーに属しているのかなど、見落としがあると、商標権そのものが有効なものではなくなってしまう恐れがあります。
商標権はどのカテゴリに対して効果を発揮するようにするのかを登録者が決めることができるため、しっかりとその内容を把握し、営利を生むために、安全を確保するために決めていく必要があるのです。

区分の設定が一番難しい

商標登録は難しい
前述にも少し触れましたが、このどの範囲に対して商標権を発動させるのかといったところが素人には一番難しい部分です。
これを区分と呼んでいますが、45種類もあり、細かく商品特徴やサービス内容などが設定されているのです。
この中から、自分の商標がどの区分にカテゴライズされるのか。
また、いくつの区分に権利を発動させるかといった判断は、素人には非常に難しい判断になります。
同業他社だけではなく、もしかしたら影響を受けるかもしれないであろうことまで考慮する必要があり、過去の判例などを知っている弁理士などでないと、そういった知識は持ち合わせていないことが多いのです。
こういったことからも、勉強だけで膨大な時間を費やすことになりますから、一般的には、専門家のアドバイスを受けて行ったり、代行をしてもらうという方法がベターだと言われています。

まとめ

商標登録は自分で行うことが可能です。
メリットはコストが3分の1程度に減らすことが出来ること。
デメリットは、とにかく法律が絡んだ申請であるため、専門知識が必要になり、勉強にかなりの時間を有すること。
勉強をしても、パーフェクトな商標登録が出来る保証は、限りなく低いため、アドバイスや代行を依頼するのが一般的です。

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